人工知能AIで農産物の「おいしさ」分析
MOT野田博行准教授は、野菜や果物の簡易な非破壊画像分析で「おいしさ」を統計解析する技術を開発しました。
この技術によって、消費者や実需者に品質情報を提供できるほか、生産者への情報分析結果のフィードバックや、施肥などの栽培手法の技術指導による商品改善がより正確にできるようになります。
人工知能(AI)といえば難しく感じるかもしれませんが、この技術はスマホで撮影した農産物の画像をクラウドに送信するだけの手軽な使い方が特徴です。クラウド上のAIが膨大な作物データベースと照合し、農産物の「おいしさ」を解析して見える化します。平成29年度には、16品目の野菜や果物に適用していく予定です。
この技術は、MOT野田博行准教授とマクタアメニティ㈱が共同開発しました。平成27年に経済産業省事業認定(異分野連携新事業開拓計画)を受け、IT企業、工学・農学系の研究機関、金融機関、支援機関等と連携体を形成して実用化へ向けた取り組みを実施しています。平成28年から経済産業省「商業・サービス競争力強化連携支援事業」の採択を受け商品化開発中です。