Professor Hiroshi Iizuka

学術研究院 教授 (工学部・理工学研究科 主担当)

1992年4月に、山形大学助手工学部として、秋田大学鉱山学部から異動。
2003年4月から教授。現在に至る。

経歴

機械工学・材料力学・材料強度学。平成19年4月にものづくり技術経営学専攻が開設された時から、素材や機械要素の寿命評価・強度改善・新素材開発等の領域を中心に、ものづくり技術経営学専攻の主担当教員として人材育成に関わっています。

現在の主な研究テーマは、①機械要素の変形と破壊、特にゴム系複合材料の疲労破壊に関する研究、②植物由来多孔質炭素粉体を活用した摺動部材および電磁波吸収体の開発です。①については、主にゴムベルト業界の企業と共同で、歯付ベルトの疲労寿命予測、撚りコードの疲労強度改善、CVTベルトの疲労寿命評価、Vリブドベルトの破壊挙動解明、そしてゴム素材の変形構成式に関する基礎的な研究を行っています。②については、地域企業と連携して、米糠・もみ殻・大豆皮等の農業系副産物を高温焼成して多孔質炭素素材を作製し、色々な用途への可能性を検討しています。下図は、各種炭素粉体を配合したプラスチック複合材料の電磁波吸収特性の一例、ご興味のある方はご一報を。

コメント

ものづくり技術経営学専攻では、主に植物由来多孔質炭素粉体を活用した摺動部材および電磁波吸収体の開発に関するテーマを活用して材料開発に関わる人材育成を担当しています。また、最近の自由時間には、工学部・システム創成工学科で担当している「技術者倫理」の講義に関連した本を読むことが多いです。特に、今の学生に対して、「魂・精神、道徳・宗教」などに関わる心の落ち着きどころをどのような用語を用いて腑に落ちる話として伝えられるか、試行錯誤しています。

どのような場面に遭遇しても、「自ら考え、手足を動かし、学ぶ」姿勢で何とか乗り切っていける、明るく力強い人材の育成を目指しています。

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